z i r a :::f o r e v e r
ジーラの旅立ち


2007年1月21日、大寒の未明に
ジーラが旅立ちました。

年末から調子を崩していたジーラ。年末年始はなんとか輸液で持ちこたえたのですが、
持病の腎臓がかなり悪くなっていたようです。
緊急入院で一日半、点滴を静注。ストレスが心配なので、2日目の晩はおうちに戻してもらいました。

 

うちについて、ホッとしたのでしょうか、、、。

深夜に急変、呼吸が荒くなり、痙攣も見られました。
危篤状態となりました。

その時東京にいてひとりだったから、なにしろ実家にいる夫に連絡を、、、と
電話をかけても繋がらない。何度もかけてようやく繋がってから1時間ぐらいあとでしょうか。
痙攣の発作はおさまって、脈が弱くなって体温低下が見られました。 テレビ電話で夫も見守るなか、
最期は私の手許で、すこし口を動かしたあと息を引きとりました。

23年と10ヶ月。我々夫婦と暮らすようになって7年7ヶ月。
半外猫 生活が長かったのに、よく、私達の生活につき合った猫でした。


とっても綺麗な死に顔でした。ホントに息してないの?
と何度も脈を取り直したぐらい。
泣いている場合ではない!はやくかわいいジーラを夫にみせなくてはと、家路を急ぐことに。

でもジーラを如何に搬送するか、、、、?こういうときはわりと頭が働くのです。
おあつらえ向きにもピッタリサイズのクーラーバッグがあったのを思い出しました。
全然使ってなくて、かわいいのが。こんなことに使うことになろうとは 夢にも思わなかったけど。



これがまた実家にあるフイルム用の冷蔵庫に幅がぴったり嵌った、、、。
お通夜がふた晩あったので、重宝しました。
恐いぐらいに、ぴったり。。。




帰りの新幹線の中、いつもはキャリーバックでモゾモゾ動くジーラがとても静かで。
でも、その時はまだ実感が湧かなかった。

いくつもの偶然が重なって、よくも悪くも、事は静かに進行しました。
ジーラはすべてのことが分かっていたのかなあ。、と思わざるを得ませんでした。


検索で見つけた葬儀屋さん。夫と二人向かったそこは、海の側のかわいらしいお家。
スタッフが優しく出迎えてくれました。







まだふわふわで、柔らかでした。 いつものポーズで。

ペットロスカウンセラーがいる葬儀屋さんで、
とても細やかな心配りをしていただき、 感謝しております。
気持ちのよい空間でした。
うちからは花束と、ジーラへの手紙、
セレモニーに使う、写真を用意しました。

セレモニーってとても大切なんですね。改めて知りました。

しんみり泣きながらお骨の部屋に入ると、そこには、、、
笑えるぐらいに、しっかりとした骨の残った、
まぎれもない、ジーラの姿が!!

「23才には見えないしっかりとしたお骨ですね!」

思わず、泣き笑い、、、でしたね。
こんな時にも笑わせてくれるなんて。


すべてのお骨をふたりでおさめ家につれて帰りました

 






シッポの尾曲がり骨が
小枝みたいで
かわいくて。
また涙。



本棚の一角におさめました。
語りかけが出来そうです。
大好きなおもちゃやブラシ、カリカリを
お供え。


分骨用に大きいのと小さいの。



とても強い子でした。
そして自分をよく分かっていて、無理をしない、
もう、とてもとても大人な猫でした。
19才ごろからは口内炎の治療が長引きましたが、良いお医者様に恵まれて、
ほぼ、完治もし、ひねもす寝て、良く食べる、手のかからない猫でした。

     

23才と、高齢なので、覚悟はしていたつもりですが、
いざいなくなると、こんなにもあの小さな存在に守られていたのかと、思い知らされました。
ここ1.2年は介護もありましたが、お世話も楽しかったので、いまは喪失感が大きいです。
もっといろいろしてあげたかったし、 彼女が求めた時に十分に愛してやれたのだろうか?
と 問いかける日々です。

でも、ほんとうに良く生き抜いた猫生だったと思います。
いつも優しく寄り添ってくれてどうも
ありがとう。そしてお疲れさま、、、。

天国でお母さんや、大好きな猫ママたち、猫達にも会えたかな?
きっとお気に入りの木を見つけて元気によじ登り、気持ちよく過ごしていることでしょうね。




わたしたち、ジーラのことが大好きです。
いつかまた、貴方に会いたいです。


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ジーラは最期まで、自分の力で動こうとしていました。
限りある命の大切さを知ることが出来ました。
いまは悲しいけれど、この子と過ごせた時間の幸せをかみしめております。

お世話になった皆さまににこの場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

 


2007年2月7日 猫小屋アトリエにて


 

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